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ケーちゃんのまま

Author:ケーちゃんのまま
ある日突然オウムを引き取ることになりました。その子は毛引きで、片目が見えなくて、歳がいっている・・
長い間一羽ですごして、それでも人とともに生きることを諦めていない子でした。
突然舞い込んだオウム・ケリーと過ごした2年8ヶ月の記録です。

そしてケリーと一緒に暮らした子、その後に迎えた大鳥2羽
大鳥ちゃんはやっぱりいろいろ事情のある子たちでした。


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話術の鍛錬

我が家は夕食時、ニュースを見ながらの食事になります
食事も早いし(夕方の6時すぎから)
大人ばかりだし・・

娘はこの時間でないとニュースなんでなかなか・・

で・・最後に天気予報・・ありますよねえ~~

先日からポーがえらい熱心に見ているんですが・・
昨日
天気予報の話し声にあわせて

「うん・・うん・・」
「わかった!!」

「うん・・うん・・」
「そっかぁ~~」

「うん・・わかった・・まかしとけーっ」

と・・
相槌を入れてました

またまた・・
絶妙の相槌に・・
絶妙の返事

ますます話芸に磨きをかけて・・
いよいよ吉本デビューもちかいかぁ~~(爆笑)

きっと天気予報って
テレビのむこうから自分だけ、ポーだけに向かって話していると・・思っているんでしょうねぇ~~(爆笑)

でもねっ・・
かわいいお姉さんのときは
最後に
「それでは・・明日は○○でしょう」とかっていうと
プーッと膨れて可愛い顔でじーっと見ているんですが・・
おじさんだと・・
画面にガツンって
で・・最後まで見ずにプイッって(爆笑)

で・・
「ポーよぉ~吉本デビューするんやったらおじさんにも愛されるオウムにならななぁ~」
っていうと
明らか不満げに
プイッ
ってされました

エール

少し前のお話
久々に暖かいお日様が降り注いでくれたので午後ポーをつれて玄関まで出ました

で・・玄関口で
セールスらしき若い男性

ポーは目ざとく見つけて
「コンニチワーッ」

ところがお兄さん
「コンニチワ」とちっちゃい、ちっちゃい声で
下むいて・・

ポーはなにか感じたのかもう一度
「コンニチワーッ」 って大きな声で

でもお兄さんは
「こんにちわ」
ってくらーーい感じ(笑)

ついにたまりかねたポーは
大きな大きな声で
「コラーッ」

ビクンッとしたお兄さんは初めて顔をあげました
で・・きっとポーはこういいたかったのかな~と
「この子はねぇ~崖っぷちオウムなんよ、2回も飼い主捨てて(苦笑)結構苦労してるんよ
あのねっ、気持ちはわかるけどセールスやったら下ばっかりむいてんと・・
しっかり顔あげて、大きな声であいさつ・・したらどーかなぁ~~
この子、結構しんどい環境やったけどいつも前向いて、明日ばっかり見てたと思うよ」
って
で・・
「3ヶ月、がんばれへんかったら
あなたの中にどんな可能性があるか・・わかれへんやん・・」
って

くらーーい顔つきだったこのお兄さん
ずいぶん明るくなって
「ありがとーございました
これパンフレット、また見てください」
ってブライダルのパンフを置いていきました

帰り際もう一度ポーが
「コンニチワーッ」
って言うと

「またなーっ、がんばれよーっ」 って(笑)

出会いがしらに・・
深呼吸もできずに遭遇したこのお兄さんにはかわいそうでしたが・・
きっと先週1週間
足が棒になってパンフを配っていたかなぁ~
だんだんブルーになって
「やめようかなぁ~」って思っていた・・のかも・・

でも・・
ポーも結構しんどい環境の中を
明日しか見ず・・
前しか向かず・・
強気一辺倒で今日まで来ました

それでも我が家に来てから
叱られたことは自分で徐々に反省して治して・・
やっとふつーーのオウムに近づくことができました


しんどいなぁ~と思っている
今年社会に出た方
オウムも頑張ったから(笑)

人間やから・・
もう少しがんばろう
って
おばちゃんは・・思います

大きな声の「コンニチワーッ」はポーのエール
どうぞポーのようにプラス思考で
「こんにちわーっ」ってね

草木も眠る丑三つ時

これは・・・本当のお話です・・

草木も眠る丑三つ時・・
我が家では夜中の1時2時は本当の真夜中・・
みーんな眠っています

そんな時・・
階段を
ギシッ・・ギシッ・・
と上がってくる足音が

そしてその合間に・・
アッハハハァ~~
アッハハハァ~~
と笑い声が・・

足音は扉の前にきて・・
扉を
ギギィーー・・・・

スリッパの音が・・
ペタッ・・
ペタッ・・
ペタッ・・
と3歩ほど来た所で・・

突然
「あ゛おーーーーっ」
大声がして
すぐさま
「あーーーっ」
と男性の叫び声が・・・


さて・・期待通り
最初のわらい声とあ゛おーの主はポー
そして叫び声の主はへたれの長男です(爆笑)

最近12時前に帰ってきたことは1回・・2回・・ と1週間に数えるほど・・
そのたびリビングにおいているポーと銀河のゲージの前を
ペタリッペタリッ
とスリッパで通るので・・
ついにポーがブチ切れました(爆笑)

実はその前から
アハハッ
と笑い声が聞こえてはいたのですが・・(苦笑)

2階にいた娘以外・・
そう父と母と長男は本当にびっくり
それでも夜中の2時に母から
「そやからそっと歩かんかいってゆーとるやろー」と拳骨をされた長男って(爆笑)
ほんまにへたれですわ(苦笑)

母はへたれが嫌いです
長男にもポーぐらいの根性があればいいのにと最近つくづく愛想がつきてきているところです

そんな母の気持ちを読んでいるのか
ポー・・渾身の
「あ゛おーーーーっ」でした


追加
朝、いつものように脱走したおきちゃんに
息子は耳を噛まれました(爆笑)
おきちゃんの嘴は先がなくて平らなので・・
出血とかはありませんが・・
痕がつくぐらい・・思いっきり・・(笑)
それは・・おきちゃん渾身の
「おまえがあほやからやーっ」と
お仕置きなのでしょう・・・

追加の追加
娘が7時半過ぎにおきてきてまずポーに言いました
「うるさいわーっ」強調文と・・
で・・兄のことを
「あのへたれ、かえってくなっ」
とすごくお怒りでした


追加の追加の追加
主人が姑を起こしにいきました
そのとき
「夜中に人の叫び声が聞こえたけど・・」と言ったそうです(苦笑)
主人は・・
「そうかぁ~夢、みたんちゃうかなぁ~」(爆笑)ととぼけたそうですが・・
究極のエンドレスになるのでしょうか・・・

挙動不審と これ面白いですか??

いくらポーがおとなしくなった・・・といっても挙動不審なときもあります

特に台所
うろうろあっちこっちをむき出したり・・
止まり木から降りかけると・・
挙動不審(苦笑)
床まで降りるとぉ~一気に走り出しますから
その前につかまえてゲージにポイッ

ポーは
「ファイトーいっぱーつ」
で母は
「けんこーーつっ、いっぱーつ」(笑)

銀河は1時間・・とかとまらせておいても静かにできますが
ポーは一緒でないとだめ
だからものの5分でも、10分でもひざに乗せたり、腕に止まらせたりして一緒にいるようにしています

それでも挙動不審になると・・
「げんこーーつっ、いっぱーーつっっ」(爆笑)

これ・・面白いですか??
昨夜、主人がポーを寝かせてくれました
ゲージの上からかぶせて・・
で・・ずれていたので
声がけは主人が・・
動かしたのは・・母

すると中からがぶりっ
いやいやほんのまじがみの手前
あいたーっぐらいで傷もありませんが・・
「なにしとるんじゃーっ」
とかぶせたものを引き上げて叱ると・・

上目遣いにじーっとみて
「あら・・・まあ~~」

二度目の春

ポーを迎えて2度目の春を迎えようとしています

最初の春
不安と希望
絶望と期待が交代でやってくるような毎日でした

今、落ち着いてひざの上にいたかと思うと
突然噛み付いてきたり・・
大声で威嚇をしたり・・

今から思うとポーの心の中は猫の目のようにくるくると不安が渦巻いていたのでしょう

何も知らない・・何もしつけをされていないポー
ポーの本当のパパとママからご飯をもらったの・・覚えてないの??
パパとママから離されて、人間からご飯、もらったでしょう??

もう一度・・もう一度・・最初からのやり直し・・
ひとーつひとーつのしつけのやり直し

本当にあまがみまでわざと指をかませて教えました
痛いと
「いたーーい」と嘴の横を張り飛ばして・・
どーしてそんなことをされるのかわからないポーは・・
威嚇したり・・大声上げたり・・
そのうち・・
「いたいとはだめなんだぁ~~」と言うことに気がついて・・
あまがみを覚えました

夏が来る頃には・・
たくさんの言葉を覚えるようになって来ました
そして受け答えをするように・・

このとき家族と約束したのは
「ポーを無視しないこと」
いいことでも、悪いことでも・・
褒めたり、叱ったり、脅したりしていいから・・
無視しないこと・・

そのうちポーは選挙カーの演説にも返事をするようになりました

秋が深まり・・
やっと胸の地肌が隠れるようになったころ・・
やっぱり5本、6本と抜くようになっていました
でも・・
それでも目の色はずいぶん落ち着いて・・
抜くことをやめさせるのを優先させるか・・
このまま自由に自然に過ごさせるかの選択をしなくてはならなくなりました

そして冬・・
こたつに座ると
ひざにはいつもポーがいました
ずっとずっと・・
テレビを見ながら、ぷーっと膨れているポーがいました

2度目の春を迎えた今
不安と絶望はすっかり消えて、希望と期待しかもてなくなりました
外に外出するときはさすがに鎖が必要ですが
今年はポーと春を楽しむことができそうです

ここまでで参考にした飼育本やしつけの本は5冊
でもどれも参考程度で、本当に役に立ったのはケリーの思い出でした
今になるとケリーにやってあげたことを裏返してポーにと・・
おとなしい、年のいった女の子のオウムと
活発で人を信用できない若い男の子のオウムは正反対の対応が必要でした
1年と8ヶ月
まったく人を信用していない、しつけのされていないオウムにしては短かったのはないかなぁ~と
ポーは人が本当に嫌いではなく、本当は甘えたで恐がりで寂しがりやのオウムです
自分からどんどんアピールして受け入れられたいと言う願望を持っています
だからこんなに短期間でオウムが変わったのでしょう

今、ポーの姿は悲しいほどぼろぼろです
いくらいってもソファーに投げたスリッパを抱いて一緒に転び落ちる遊びがやめられず・・
いくらいっても自分の羽をちぎることをやめることができません
それでも目の色は落ち着いて
満足な顔を見ているのは人間側にも安らぎと安心をもたらしてくれます

次は毛引きをやめさせるように努力しないといけませんが
ここまできずいてきた信頼をうまく利用しながら
ポーならなんとか乗り越えてくれるだろうと思っています

そして綺麗な姿になったら・・
ポー、行こう
初めてできた鳥仲間のあの子とあの子のお父さんとお母さんとお兄ちゃんに会いに・・

だから楽しもう、今年の春を
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